海上コンテナの荷下ろしの作業人数と適正時間

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デバンニング(=海上コンテナからの荷下ろし)の際の適正な人員数と作業時間について解説致します。

テーマ:海上コンテナを荷下ろしする際の適正人数と作業時間について

荷下ろし作業は作業員に経験があるかどうかで作業時間が変わる

海上コンテナのデバンニング(=荷下ろし作業)は、作業員の熟練度によって作業時間が大幅に変わります。

経験者グループと経験者がいないグループで同じコンテナを作業した場合、最大1.5倍~2倍以上の作業時間の差が発生します。

この事を考慮し作業員を配置しないと規定した作業時間よりも大幅に時間が掛かるという事態に陥ります。

海上コンテナ(40FT)デバンニング時の適正人員目安

ケース数(C/S) 作業員数(経験者のみ) 作業員数(未経験者・経験の浅い作業員)
500ケース未満 1~2人 2~3人
500ケース以上1000ケース未満 2人 3~4人
1000ケース以上1500ケース未満 2人 4人
1500ケース以上 2~3人 4人

※フォークリフト、ラップ巻き人員を除く(パレタイズする人員のみ)

作業経験が豊富であるかどうかで、適正人数が変動します。チームを総合的に見て、経験が積まれているかそうでないかを判断し、適正人数を配置します。

例えば500ケース以上1000ケース未満で、そのチームが経験者のみならば、荷下ろし作業員は2人が適正となります。これにはフォークリフト作業員は含まれません。逆に経験者が少ないと判断するのであれば、3~4人程度を配置する必要があります。

作業人員配置の際の留意点

■表の適正人数を超える人員を配置しても、作業効率が上がるわけでは無い
■貨物が重量物であったり、特殊な形状の物である場合、1人もしくは2人人員を増やす

適正人員を大幅に超える人数を配置すると効率性が落ち、逆に作業時間が増える可能性もあります。また、特殊な貨物の場合は人員を増やす必要があります。その場合は目安よりも1人、もしくは2人増やして対応します。

特殊な貨物とは、

■重量物(40キロ以上等)
■一人では持てない大きさ
■特殊な形状(段ボール貨物以外=長物や、梱包されていない貨物など、持ち方にコツを要する物)

以上のような物となります。

海上コンテナ(40FT)の作業時間目安

ケース数(C/S) 作業時間目安
500ケース未満 45分以内
500ケース以上1000ケース未満 1時間
1000ケース以上1500ケース未満 1時間15分
1500ケース以上2000ケース未満 1時間30分
2000ケース以上 1時間45分~2時間以上

※適正人員を配置した場合の作業時間目安となります。

2000ケースを超えるようなコンテナである場合、疲労なども考慮して2時間以上と見るのが適切となります。

この表はあくまで特殊な形状で無く、かつ重量も5キロ未満の貨物のコンテナを想定しています。重量物である場合や、その他特殊要因がある場合は作業時間が増えます。

コンテナ荷下ろし作業は、作業員次第で作業時間の大幅な変動がある

コンテナ荷下ろし作業(デバンニング)は、作業員次第で作業時間の大幅な変動があります。

作業員のレベルを見極め、適正な人員配置をする事で作業時間の短縮に繋がります。

貨物が重量物である場合の注意点

コンテナに積載されている貨物が重量物(20キロ以上)である場合は、更に余裕を持った人員配置をする必要があります。理由は以下の通りです。

■未経験者の場合、継続作業が困難となり、仕事量が0となる恐れがある
■経験者である場合も疲労の蓄積がある為、通常よりも作業量が減る

海上コンテナを効率的にデバンニングする為に

デバンニングは適正な人員数を配置する事で効率的になります。作業員のレベルを見極め、適切な配置をしてください。
また、倉庫業界では入庫時の事故が多発しています。別ページの実際に起きた事故例をご確認頂き、事故の発生を抑止してください。

実際に起きた入庫時の事故と対策

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